学術情報最前線

学術情報最前線では、学術論文、電子ジャーナル、出版社情報等に関わる情報を厳選してお知らせします。

[News一覧]

   News14 論文アップデートロゴ "CrossMark"で文献の更新状況を確認することができます。

 学術文献は、出版された後もErrata(ジャーナルの責任で行う)やCorrigenda(著者の責任で行う)等の訂正があり、Retraction(論文取り下げ)になる場合もあります。論文取り下げについては、Science, Cell, Lancet等のトップジャーナルにおいても増加傾向にあるという調査結果もあります。(注1)
 各出版社は、それら出版後の訂正や論文の取り下げについての論文更新情報を、該当論文のページに追加するなどの努力をしていますが、研究者が更新以前にその論文を入手していたら、重要な変更に気づかないまま、誤って引用してしまう可能性があります。
 この問題を解決してくれるのがCrossMarkです。CrossMarkロゴが付いている文献なら安心。
CrossMarkロゴをクリックすると文献の更新状況を確認できます。CrossMark ロゴは、出版社の電子ジャーナルサイト、論文本文のHTMLページまたはPDFファイルに表示されます。何カ月も前にダウンロードしたPDFファイルでも、このロゴが付いていたら同じく更新状況を確認できます(インターネット接続されていることが前提です)。
 このCrossMark は、試験運用期間を経て2012年4月以降、本格的にサービス提供が開始されています。CrossMark サービスは、CrossRef(注2)に参加する出版社・学会がオプションで利用できますが、参加する出版社・学会は、サービス提供のための費用を負担し、コンテンツの継続メンテナンスが求められます。 そして読者は、無料でサービスを利用できます。
 Journal, Book, Proceedings等、DOIを有する資料が当サービスの対象となりますが、参加する出版社・学会は、導入初期はデータ作成が大変ということもあり、今のところサービス提供の対象を限定しているようです。エルゼビア社では一部ジャーナルについて2013年以降の出版についてサービス提供を開始しています。(注3)

 CrossMarkロゴを見つけたらクリックしてみましょう。

最新の内容であることを示す場合、この画面がポップアップされます


 クリックすると情報を表示するタブが2つあります。

 "STATUS" タブの内容は参加出版社共通で、文献の更新情報やDOIによる更新前バージョンと最新バージョン両方へのリンク情報、その出版社のCrossMark Policy等が示されます。

 "RECORD"タブには、各出版社が提供したい内容、ピアレビュー情報、出版履歴、資金情報などの情報を付加します。

サンプル論文 http://dx.doi.org/10.1107/S0108767310044892



閲覧中の文献の更新版が存在する場合、確認を促す画面がポップアップされ、DOI(Digital Object Identifier)を介して最新の文献へ導いてくれます。

サンプル論文 http://dx.doi.org/10.1107/S0907444906030915




・CrossMark オフィシャルページhttp://www.crossref.org/crossmark/

(注1)
・トップジャーナルにおける論文取り下げの増加傾向についての記事
 Times Higher Education
  http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?sectioncode=26&storycode=417226
・論文取り下げの理由の多くが研究における不正行為であるとの記事
 Times Higher Education
  http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?sectioncode=26&storycode=421373
 Proceedings of the National Academy of Sciences
  http://www.pnas.org/content/early/2012/09/27/1212247109

(注2)
 CrossRef (DOI登録機関と主要学術出版及び学会の参加により提供される引用論文から全文へのリンキングサービス)

(注3)
 Elsevier社が2013年からCrossMark サービスを開始したジャーナル
  ・International Emergency Nursing
  ・Clinical Psychology Review
  ・Computers in Biology and Medicine
  ・Engineering Structures
  ・Journal of Microbiological Methods
  ・International Journal of Obstetric Anesthesia
  ・Tetrahedron
  ・Cancer Cell
  ・Journal of Constructional Steel Research


   News13 ScopusとWeb of Science:引用データベース収録ジャーナルの選定基準について


(被引用回数について)
 学術論文の被引用回数は、ジャーナル評価指標の一つであるImpact Factor や各種大学ランキングなど学術成果の評価の際に利用されています。最近では、文部科学省が「大学改革実行プラン」(平成24年6月5日)の中で大学の強みを客観的に明らかにするいくつかの指標を開発することを明らかにし、研究業績における着目点として、論文数、論文被引用シェア、国際共著論文数等の伸び率をあげています。
  ・文部科学省ホームページ(大学改革実行プラン1:PDFファイル、関連ページP13, P18,P19)
    → http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/24/06/1321798.htm

 このように今後も何かと注目されそうな被引用回数ですが、時々「Google Scholar で示される引用回数と他のデータベースで調べた場合の引用回数が異なるのはなぜですか?」というご質問をいただくことがあります。データベースはそれぞれ検索の対象とする情報、論文のカバー範囲が異なるため、データベースによって、どのジャーナルを対象とし、さらに何年から何年の分を対象としているかが異なると当然、引用回数が異なることになります。
 
(データカバー範囲の違い=収録ジャーナルの違い)
 Google Scholarは、無料で誰でも利用でき、論文を探す際のお助けツールとして利用される方も多いですが、引用回数の根拠は明確ではありません。一方、有料の引用データベースとしてよく知られるScopus(エルゼビア社) とWeb of Science(トムソンロイター社) では、各々の収集方針に基づいてデータベースに収録するジャーナルを選抜しています。各々のデータベースに表示される引用回数は、両社が収録ジャーナル掲載論文の引用文献情報を独自でインデックス化したことによるものです。インデックス化データがいつからのものなのかも影響します。(Scopusは1996年以降。)
 「自分の論文は、どうしてScopusで検索されないんだろう?」と疑問に思っている方、それは、Scopusがその論文掲載ジャーナルを今のところ収集していないからで、どのデータベースを利用するかによって、使用するデータベースの対象論文=収録するジャーナルの範囲が異なり、研究業績として認められる範囲が異なることとなります。
 
(ScopusとWeb of Scienceの収録ジャーナル選定基準)
 ここにScopusとWeb of Scienceの収録ジャーナル選定基準についてご紹介します。
 この2つのコンテンツ収集方針には決定的な違いがあります。Scopusは「幅広く収集」、一方、Web of Scienceは「各分野で最も重要でかつ影響力の高いジャーナルを包括的に収録」という収集方針をベースにして、選定基準を定めています。
 各社ホームページで収録ジャーナル選定について詳細な情報を公開していますが、学術情報最前線では、それらを表にまとめてみました。(エルゼビア社は公開可、トムソン・ロイター社は学内サイトでのみ公開可ということで両社からご了解を得ております。現在、学外からご覧の方はトムソン・ロイター社ホームページ上で公開している情報をご覧ください。)
 2つを見比べてみると収集方針の違いによる部分と共通した部分があり、共通部分は、学術雑誌に求められている国際的発行標準と理解して良いのではないかと思われます。




Web of Science(学内限定)


エルゼビア社ホームページ SciVerse Scopus 収録コンテンツ>収録ジャーナルの方針
    → http://japan.elsevier.com/products/scopus/content.html#policy
トムソン・ロイター社ホームページ ジャーナル収録基準
    → http://ip-science.thomsonreuters.jp/mjl/criteria/

 
(ScopusやWeb of Scienceに収録されるためには?)
 ScopusとWeb of Scienceは、共に収録するジャーナルについて自薦・他薦による収録申請を受け付けています(上述サイトから申請可)。収録されるためには、申請前に上述の基準を十分満たしているかどうかを確認する必要があります。
 最近、科学研究費補助金の研究成果公開促進費は、日本の学術情報発信強化として国際的ジャーナル発行への取組やオープンアクセス誌のスタートアップ支援を援助する旨、事業を改善しようとしています。日本の研究成果を世界に発信する、日本の学会、学術コミュニティーの研究成果を国際的に流通させるためには、現在の出版のやり方を自己診断し、引用分析対象のジャーナルになるよう出版の国際標準に合わせることが求められているようです。

 
(Conference資料も一考すべし)
 出版のあり方の見直しに関連して、Conference資料について少しふれておきます。
「Conference proceedings」は、full-text papers を含むものがあり、「Engineering, Computer science 等の分野では研究成果公表物として重要な位置を占める。」とエルゼビアが言っています(*1)し、トムソン・ロイター社では独自にインデックス化を行い、Conference Proceedings Citation Index (CPCI)を販売しています。
 「Conference proceedings」には、毎年継続して開催される会議であっても逐次刊行物識別子のISSNを持たないものが多いために継続資料としての識別が困難であるという特色があります。
 ある研究会が毎年開催されてその都度Proceedingsを発刊しても、ISSNを持たないために継続資料としては特定できず、資料としての重要性を評価(ジャーナル評価)することができません。
 例えばScopus 収録ジャーナルタイトルリスト(*2)でIEEEのConference資料を見てみると多くの研究会のProceedings にISSNが付されており、同じISSNを有する発行年の別な資料も含め、掲載された各論文の引用情報から分析してジャーナル評価されていることがわかります。ISSNの取得など、ちょっとしたことのようですが、積極的な研究成果発信のためには、まず、学術評価されやすい出版をしているかについての再確認が必要ではないでしょうか。

(*1)Sciverse Scopus content coverage guide
http://www.info.sciverse.com/documents/files/scopus-training/resourcelibrary/pdf/sccg0510.pdf

(*2) Sciverse Scopus タイトルリスト
http://japan.elsevier.com/products/scopus/content.html#policy


   News12 リサーチフロント(最先端領域)は、このようにして生まれる - Top Research Fronts in Materials Science から

英国の高等教育専門誌「Times Higher Education」 2011年6月23日号記事 「Top Research Fronts In Materials Science 」に材料科学分野のリサーチフロント・トップ20が掲載されました。 http://www.timeshighereducation.co.uk/story.asp?storyCode=416574§ioncode=26

このトップ20は、トムソン・ロイター社のEssential Science Indicators (SM)(ESI) データベースに蓄積された科学技術論文の引用情報をもとにしたリサーチフロント分析によるものです。

 このリサーチフロント分析では、学術論文の引用情報に基づいた文書クラスタリング手法により、高被引用文献(各分野で被引用数の高い上位1%の論文)を共引用(2つ以上の論文が1つの論文に同時に引用されている状態。)関係を用いてグループ化しています。

 頻繁に共引用される、つまり論文の参考文献として一緒に引用されることが多い、論文の共通点をグループ化することにより得られた研究内容の類似性から特定された研究領域の論文タイトルが分析され各リサーチフロント名が名付けされるとのことです。


・リサーチフロント分析手法は、こちら(トムソン・ロイター社)
 →http://science.thomsonreuters.jp/press/release/2007/rf2007/about_rf/

・Research Front Methodology(トムソン・ロイター社)
 →http://www.esi-topics.com/RFmethodology.html

・高被引用文献(コア論文)同士の共引用関係をビジュアル化するとこんな感じ
 Research Front Map
 →http://science.thomsonreuters.jp/science_watch/rfm/


   News11 質の高い基礎研究に関する指標? - ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)がNature及びNature姉妹誌に掲載された論文の数に基づいて作成されたランキング(Global Top 50とAsia-Pacific Top 200)を発表

 ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)は、2010年に Nature および Nature 姉妹誌に掲載された一次研究論文の数に基づいて作成されたランキング「Nature Publishing Index Global Top 50」を3月24日付で発表しました。

 Global Top 50 内の日本の大学は、東京大学(第6位)、理化学研究所(第23位)、京都大学(第25位)、大阪大学(第33位)の4大学です。

 アジア太平洋地域の国と地域の研究機関のランキングをまとめた「Nature Asia-Pacific 2010 Publishing Index Top 200」というのもあり、国別では 日本がトップで2位が中国、3位がオーストラリアです。2010年のTop 200内では、北海道大学の22位(2009年71位)小規模機関である(独)海洋研究開発機構の28位(2009年187位)と奈良先端科学技術大学院大学の40位(2009年248位)が目立っています。
 
 NPGは、このインデックスの結果と利用について、Nature および Nature 姉妹誌(16誌)のみを対象にしているため、生命科学、物理科学、化学の基礎研究を幅広くカバーする反面、応用科学、工学、臨床医学は、それほどカバーできていないが、質の高い基礎研究に関する各研究機関の強みを示す指標としては、使える。その他の質の高いジャーナルに掲載された論文は組み込まれていないし、複数の特定のジャーナルに掲載された論文数という単一の要素しか考慮されていないことなどから利用については、注意が必要であるといっています。 また、根本的に論文生産数は、研究機関や国の規模に依存しており、大勢の研究者が所属する研究機関は、順位アップに影響していると言っています。
 
 
 ・Nature Publishing Index Global Top 50
    → http://www.natureasia.com/en/publishing-index/global/
 ・Nature Asia-Pacific 2010 Publishing Index Top 200
    2010年の結果を見るには、冊子体のダウンロードが必要です。
    → http://www.natureasia.com/en/publishing-index/asia-pacific/2010/
    毎週更新される直近12カ月のランキングは、こちら。
    → http://www.natureasia.com/en/publishing-index/asia-pacific/


   News10 研究に役立つアプリケーションを選択してScienceDirect や Scopus を自分用にカスタマイズできる ― エルゼビアの新プラットフォームSciVerse

昨年8月エルゼビア社は、本学でも利用者の多いデータベースScopus と電子ジャーナルScience Directを同一プラットフォームSciVerseに統合しましたが、SciVerseでは、ユーザに役立つ2つの大きな特長が追加されています。

ひとつは、SciVerse Applications の各種アプリケーションの中からユーザが必要なもののみ追加し、ScienceDirect や Scopusを自分用にカスタマイズして利用できることです。自分用に追加したアプリケーションは、SciVerse Hub、ScienceDirect または Scopus の関連ページに組み込まれ、情報がプラスされます。SciVerse Applications を利用するためには、ユーザー登録が必要です。2011年2月現在で19のアプリケーションが提供されており、ScienceDirect や Scopus のトップページ上から"Applications"→ "Application gallery" または"Browse applications"でアプリケーションの一覧とその提供機能の説明がご覧になれます。

もうひとつは、SciVerse Hubによる統合検索です。ScienceDirect や Scopus のトップページの左上にある緑色のロゴ "SciVerse"をクリックするとHub の統合検索画面がでます。キーワードで検索すると、ScienceDirect や Scopusが網羅する全データベースの統合検索結果に加えて、前述のApplications から自分用に追加したアプリケーションにも検索結果が表示されます。 また、ScienceDirect 中の各論文の著者名にカーソルをあてるとScopusから得られたその著者に関する情報が小窓に表示され(論文数、引用数、被引用数)、Scopusのページに移動もできます。

SciVerse Applications には、以下のようなアプリケーションが含まれています。この他分野限定のアプリケーションもあります。今後もアプリケーションが追加され、現在は全て無料ですが有料のアプリケーションも搭載されていくとのことです。


Table Download Table Download
ScienceDirect の論文中の table をCSVファイルでダウンロードし、二次利用しやすくできます。
開発:Elsevier

Search Translator Search Translator
英語以外の言語(52言語対応)で検索語を入力、検索すると検索語を英語に翻訳して、検索を実行できます。
開発:Elsevier (Google Translate API を使用)

Method Search Method Search
ScienceDirect の論文の中から実験手法、手順などに的を絞って情報を得られます。
開発:NEXTBIO

eReader Formats eReader Formats
ScienceDirect の論文をePUBやMobi の電子書籍フォーマットに変換し、Sony Reader, Amazon KindleTM, iPhone, iPad 等の電子デバイスによる閲覧を容易にします。
開発:Elsevier (Calibre を使用)

アプリケーションの一覧は、こちら(学内からのみ)


   News9 進化する電子ジャーナルPart 2 ― SciVerse ScienceDirect にタンパク質の立体構造を視覚化、回転など操作も可能なProtein Viewer を搭載

本学で良く利用されているデータベースScopus と電子ジャーナルScience Directは、今年8月からプラットフォームが統一されたため、「SciVerse Scopus」と「SciVerse ScineceDirect」に名称変更されています。

 プラットフォームの統合により、統合検索が可能になっているほか新しいアプリケーションを搭載することで、オンラインジャーナルならではの機能が提供されています。

 フルテキスト中のタンパク質の立体構造を視覚化し、回転など各種操作可能なProtein Viewer も新機能の一つで、今のところ「Journal of Molecular Biology」誌にこの機能が搭載されています。
 
 Protein Viewerは、フルテキスト中にProtein Data Bank(PDB)コードが記述されていた場合に、そのタンパク質の立体構造をJmol(Javaベースの分子表示プログラム)の機能を使って表示するものです。
 同機能は、将来他のジャーナル(BBA Proteins and Proteomics、Journal of Structural Biologyなど)にも搭載されていく予定です。


・サンプル論文(下記URLをクリックすると本学電子ジャーナルリスト>Elsevier Science Direct でアクセス可>論文を見る 経由でアクセスできます。)
    → http://dx.doi.org/10.1016/j.jmb.2010.05.054
    → http://dx.doi.org/10.1016/j.jmb.2010.06.019


・Journal of Molecular Biologyホームページ
http://www.sciencedirect.com/science/journal/00222836


   News8 ついに現る"論文のオンライン・レンタルサービス"1論文$0.99― 米国DeepDyve 社

ヒトゲノムプロジェクトやバイオ関連会社で研究に従事した2人の科学者がより 簡単に科学・工学・医学関連の研究情報へアクセスすることを掲げて設立したDeepDyve 社は、2009年10月から学術論文の オンライン・レンタルサービスを開始しました。

ここでいう"レンタル"は、コンピュータ上で閲覧のみ可能でfulltext を印刷したり、ダウンロードすることはできません。 多くの論文は、1論文99セントで24時間閲覧可能です。monthlyプランとしてシルバープラン(20論文まで―7日間閲覧―$9.99)、 ゴールドプラン(25論文まで―当月額プランをキャンセルしない限り無期限で閲覧可―$19.99)があります。

論文内容を閲覧し、やはり論文を入手したい場合、PPV(pay per view)購読できるよう出版社サイトへリンクボタンが用意されています。 開設当時、このレンタルサービスと契約した出版社は25社でしたが、1年経った現在では、非常に多くの出版社が論文を提供しています。 DeepDyve 社は、このレンタルサービスを当社と出版社の"win-win business" であるといっています。
 なぜなら、出版社にとっては以下のようなメリットがあるからです。


  ・"コンピュータ上での閲覧のみ"なので論文fulltext販売と競合しない
  ・50/50で閲覧収入の分け前をもらえる
  ・論文のOne-stop shopとしてのDeepDyveとの連携で新たなPPV購読者を創出できる

2010年5月に当社が実施したアンケートでは、利用者の9割がこのサービスに満足すると共に友人に薦めたいと 回答しているとのことです。


・DeepDyve ホームページ
 →http://www.deepdyve.com

・DeepDyveによる2010ALPSP会議(The Association of Learned and Professional Society Publishing)における発表
 →http://www.alpsp.org/ngen_public/article.asp?aID=300514

・USACO News 2010.10.29 No.211から
 →http://www.usaco.co.jp/u_news/index.html


   News7 進化する電子ジャーナルPart 1 ― 論文単位 (Article-Based Publishing) のonline公開により出版プロセスがスピードアップ

エルゼビア社SciVerse ScienceDirectの一部のジャーナルに論文単位出版が導入されました。 従来のジャーナルは、巻・号・ページ情報が確定し、各号が完結した時点で公開される "issue by issue" による出版でしたが、 この論文単位出版 "Article-Based Publishing" では、校正が終了したものから順番に論文単位で公開され、引用することも可能です。
 エルゼビア社では、この新しい論文単位出版により論文出版が平均7週間スピードアップすると言っています。
 論文単位出版は、SciVerse ScienceDirect の該当ジャーナル上で "Article in Press" と表示されています。 "Article in Press" の例はこちら
 現在Issue in Progressに対応しているのは以下のジャーナルですが、徐々に他のジャーナルにも展開していく予定だということです。


・Catalysis Communications
・Economics Letters
・Information Processing Letters
・Journal of Geometry and Physics
・Journal of Number Theory
・Journal of Theoretical Biology
・Materials Letters
・Organic Electronics
・Polymer Testing
・Progress in Neurobiology
・Reactive and Functional Polymers
・Surveys in Operations Research and Management Science


・エルゼビア社プレスリリース(英文)はこちらから。
http://www.elsevier.com/wps/find/authored_newsitem.cws_home/companynews05_01704


   News6 Webテクノロジーを駆使した未来の論文―電子ジャーナル Visual Impact の向上 雑誌Cell の取組み“Article of the Future“から

 生物学分野の名高い雑誌「Cell」(2009年インパクトファクター 31.152)は、2010年1月 “Article of the Future“ と名付けた新しいフォーマットによる研究論文記事の提供を始めました。
 今まで単に冊子体論文を電子化したものに過ぎなかった電子ジャーナルをオンラインで提供するメリットを最大限活用し、研究のvisual impact をもっと高めようという試みです 
 このフォーマットでは、1論文について10のタブを切り替えて表示させ、読者が自分の見たいようにテキスト表示幅を調節したり、各figureを拡大・縮小したりできます。


 論文中のデータ(動画データも含まれています。)は、Results タブで本文を読みながら拡大・縮小して表示できるだけでなく、Dataタブに一括整理されおり、より見やすく提供されています。
 References タブでは、参考文献の著者・出典一覧だけでなく、その出版年を棒グラフで現したFilter References by Yearを見ることができます。
 これらを見ると電子ジャーナルも新しい時代に入った感じがします。


 まずは、下記URLでCellの取組み-未来の論文をご覧になってみてください。今のところ新フォーマットで提供されている論文は、限られています。        
http://www.cell.com/abstract/S0092-8674(10)00960-8
http://www.cell.com/abstract/S0092-8674(10)01011-1 


   News5 投稿論文にまん延するPlagiarism を見破るのは査読者からソフトウェアに~Nature no.7303 7月8日号から

本学購読電子ジャーナル「Nature」no.7303 7月8日号にエルゼビア、シュプリンガー他、大手学術出版社が、 投稿論文にまん延する剽窃に対抗するためPlagiarism チェックサービス(CrossCheck)を導入したとの記事が掲載されています。
 記事によるとCrossCheckトライアル期間中に剽窃が検出され、rejectされた投稿論文が10%だった出版社もあるとのことです。


 先生方がこれから投稿される論文は、CrossCheck の洗礼を受けることになりそうです。 万が一、ソフトによりアンダーラインを引かれた(剽窃の疑いあり)論文は、査読者が最終的に判定するとのこと。


 もっと気になるのは、学術出版社が一斉にCrossCheckソフトウェアを導入したことにより、 導入コストが雑誌価格に反映される(1論文あたり$0.75)であろうとのことです。


「Nature」no.7303 7月8日号 関連記事2つ
Editorials P159-160; News P167
http://www.nature.com/nature/journal/v466/n7303/index.html 


   News4 (巷の話題)トムソン・ロイター社が論文の引用動向からみる日本の研究機関ランキングを発表

トムソン・ロイター社が毎年恒例となっている【論文の引用動向からみる日本の研究機関ランキング】 を4月13日付で発表しました。

  【論文の引用動向からみる日本の研究機関ランキング】 (トムソン・ロイター社)
   News3 回答者の90%が「学術コミュニティの一員として役割を果たすため-Q.査読を行う理由」(Peer Review Survey 2009から)

昨年、非営利組織Sence About Scienceが 査読に関する調査:Peer Review Survey 2009を実施、その予備調査結果を公開しました。
 同調査結果によると、IHI著者データベース(Thomson Reuters社)から選んだ4万人の研究者に調査を依頼、 4千人を超える回答者により得られた結果で、著者と査読者を対象とした国際調査の中でも大規模なものであるとのことです。


   News2 エルゼビア社の「英文論文投稿の手引き(Author Pack)」の日本語版が作成されました

若手研究者向けの論文投稿の手引き(Author Pack)の日本語版が作成されました。論文の書き方だけでなく、論文出版の全体と注意事項を簡潔に まとめた全16ページの手引きとなっています。
 これから研究論文を英文学術ジャーナルに投稿される方に最初に目を通していただく資料として活用ください。 (エルゼビア・ニュースレター2009年11月号から)


   News1 Springer社が英語論文執筆支援ツールを無料でサービス公開しています

Springer社が、自社が刊行した査読付き学術雑誌における「語の用例」が一覧できるサービス”Springer Exemplar”を公開しています。 各用例からは、DOIを介して掲載されている文献へと遷移することができるようになっています。 (シュプリンガージャパンからのお知らせ 2009年7月から)



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