ランキンによる熱力学の古典的名著。 ランキンは,また蒸気機関の技術を科学にまで高めた最大の功労者でもあり, 「エネルギー」という言葉は彼によるものである。 本著の和訳は「蒸気機関およびその他の原動機の便覧」となるが,なかでも 「熱力学」の章はランキン=サイクルと呼ばれる循環過程を唱え,そのことは 蒸気機関を理論的に研究する方針に結びつき,蒸気機関の進歩をもたらした。