北海道の鉄道建設では,土木専門部出身者が現場で活躍した。 その工事報告書は数多く刊行されており,当時の設計思想や技術水準を知る貴重な資料となっている。 土専文庫には7冊の工事報告書が収められている。 雨龍線(旧深名線)第三雨龍川構桁架設工事概要では,橋梁の架設中に不慮の事故で殉職した土専卒業生の 渡部義雄氏の追悼記事を掲載し,哀悼の念を捧げている。 土専卒業生は北海道開発の最前線で文字通り命を懸けてその任に当たっていたことが改めて理解されよう。